世界より先に、
一本の線がありました。
Umbral は、
最初の身振りです。
行き先を知らないまま描かれた一本の線。
どこへ向かうかも分からないまま、
ゆっくりと広がっていく螺旋。
手だけが動き、
思考は静かになります。
旅のスケッチブックに描かれたこのボールペンの線は、
一つの作品の始まりではありません。
すべての始まりです。
向こう側を見せる扉ではありません。
通り抜けるその瞬間に、
向こう側そのものを生み出す扉です。
Umbral は場所ではありません。
境界を越えるという行為そのものです。



